こんにちわ、山口です。
まず初めに feather をご利用頂いている皆様には今回の書き込み規制で大変なご不便をお掛けして申し訳ございませんでした。
10月11日から発生していた iOS 版 feather に対する Twitter 社からの書き込み規制に対して我々が行った Twitter 社とのやり取りと feather に対する修正について書きたいと思います。
同様に規制を受けてしまった Twitter アプリ作者がいましたら、この記事が参考になれば良いと思います。
時系列に書きたいと思います。
なお Twitter 社との具体的なやり取りに関しては伏せさせていただきます。 ざっくりとした要約のみ書いていきます。
2015年10月11日
Twitter 社から弊社アプリ (feather for iOS v3) への書き込み規制を行ったというメールが来るとともに同アプリに対して書き込み規制が行われました。
https://support.twitter.com/articles/438104
この連絡を受け、即座に我々のアプリは規約違反を行っていない旨と、もしも違反しているとしたら何が問題なのかを教えて欲しいという内容で https://support.twitter.com/forms/platform
のフォームを通して連絡をしました。
同時に公式アカウント(@feather_ios)での告知も行いました。
[続報][iOS 版 feather] 現在一部のユーザーのツイートやふぁぼなどが Twitter 社により規制されています。規制解除を申請中です。解決まで今しばらくお待ち下さい。2度目の規制... スミマセン...(´・‿・`) https://t.co/REaEXjaNRK
— feather公式: iOS版公開再開 (@feather_ios) 2015, 10月 11
この連絡に対しては自動返信のメールでしか返信がありませんでした。
2015年10月16
AppStore でのアプリ公開を停止しました。
当初はすぐに書き込み規制が解除されるだろうと考えていたのですが、一向にその気配が無いため停止することにしました。
ここは即座に公開停止すべきだったと反省しております。
2015年10月20日
Twitter 社から
feather が不正なアプリを検出するシステムに検出され RT スパムを行っていることを確認したので書き込み規制を行いました。
と言った内容のメールが送られてきました。
もちろん feather には自動 RT の様な機能は無いのでこのメールに対し、 feather には自動で RT する機能は無いという内容で返信を行いました。
2015年10月21日
Twitter 社から
具体的な制限については教えられないが feather からの RT の回数は スパム検出システムに検知される頻度だから RT の回数を制限する必要がある。
という内容の回答がありました。
自動で RT しているかどうかというより RT の頻度が問題だったようです。
しかし feather は RT を行うボタンを表示して押した後に確認の画面が表示されそこから RT を行うので最低でも3回タップする必要があります。
そのような UI なので高頻度で RT を行うことはできないということを伝えるためにアプリのスクリーンショット付きでメールを返信しました。
実際のメールの内容としては
- RT するのには3回タップする必要がある説明とスクリーンショット
- 今後スパム検出システムに検出されないように whitelist に追加してください
という内容の返信を行いました。
この段階ではとにかく早く規制を解除するために Apple の審査が通るより前に規制を解除してもらい whitelist に追加してもらえないかを交渉しました。
2015年10月23日
Twitter 社から
アプリの内部にどのような RT 回数の制限機能を追加しましたか?
というメールが着ました。
我々はこれに対し
1分間に30回まで RT できる制限を加えました。
と返信をしました。
30回/分 という値は他のアプリや現在の feather でめっちゃ頑張って高速に RT をした場合の回数を元に決めた数字です。
この時点でアプリに修正を加え、 Apple の審査に提出し規制解除され次第アプリを何時でもリリースできるように準備を進めました。
2015年10月24日
Twitter 社から
30回/分というのはアプリ全体(entire app)でですか?
というよく分からない返信が来ました。
それに対して
我々のアプリは iOS のアプリで、1つのデバイス毎に 30回/分の制限をかけています
と返信しました。
2015年10月27日
Twitter 社から
10回/分にしてください。
という内容で返信がありました。
それに対して
10回/分に修正して Apple の審査へ提出します。 レビューが通ったらまた連絡します。
という内容で返信しました。
最初から 10回/分 って言ってくれればもっと早く規制解除できたんですけどね...
2015年10月28日
RT 回数制限機能を搭載したバージョンの feather が Apple の審査を通過したのでアプリのレビューをしてください。
という内容で連絡をしました。
レビューのために幾つかプロモーションコードも添付しました。
2015年10月29日
Twitter 社から
レビューを行い、規制を解除しました。今後も Twitter のポリシーを守って開発してください。次は永久に凍結するよ。
という内容のメールがきました。
定型文だとは思うけどなんか怖いですね。
これに伴い、 AppStore での公開を再開しました。
[お知らせ][iOS 版 feather] 規制が続いていた feather ですが、本日9時頃に規制が解除されました👍👍😂😂👌👌😇😇 それに伴い AppStore での配布を再開致します👏 長期に渡りご迷惑をお掛けして大変申し訳ありませんでした。 🙇
— feather公式: iOS版公開再開 (@feather_ios) 2015, 10月 29
まとめ
このように半月以上に渡って Twitter 社とのやり取りを行い、なんとか規制を解除することができました。
Twitter 社の CEO が開発者との関係をリセットしたいと発表したさなかでこのようなやり取りを行っていたので微妙な心境でした。
何はともあれ、 AppStore での販売再開後すぐに SNS カテゴリでランキング1位に戻ることができたので大変嬉しく思います。
これからも更に使いやすいアプリを目指し開発を続けて行きたいと思います。
feather for iOS