9月のはちゃめちゃ会 観察力を身に着けよう!!

こんにちは、id:numanuma08です。コベリンでは毎月「はちゃめちゃ会」と呼ばれるイベントを開催しています。

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前回の様子はこちら。

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8月は夏休みなどで都合がつけられなかったので、9月に開催しました。この記事では9月に開催した内容を紹介します。

観察力を身に着けよう

突然ですが私は美術館が好きです。だいたいどんな美術館でもだいたい1日かけて鑑賞をするので、美術館へ行く日は他に予定を入れられません。最近は子どももいるのでその限りでもないですが、それでも鑑賞をするペースは遅いほうだと思います。美術館へ行っていったい何を見ているのだろうか、どうしてこんなに時間がかかるんだろうか。言語化できるようでできていないことにちょっとした疑問を持っていたので、かつてこんな本を買ってみました。

2019年くらいに話題になった本ですが、美術関連書籍のコーナーにあったので手にとってみました。読むと分かるのですが、この本は美術鑑賞の本ではありません。タイトルにあるように「観察力を磨く」トレーニング方法を紹介する本です。最初に本を読もうと思った目的とはずれていたのですが、これはこれで面白い本だったので、紹介されているワークショップを通してコベリンでの観察力を磨くトレーニングができたら面白いなぁと思い挑戦してみました。

まずは三題噺で頭の体操

頭を使ったはちゃめちゃ会になりそうだったので、まずは落語なんかでやる「三題噺」を使って頭の体操をしました。こちらの「三題噺お題ガチャ」で出たテーマを使っておのおのお話を考えて発表する形式です。

odaibako.net

1回目は『喫茶店』『時計』『効く』でした。全員分の記録が残っていなかったので、残っていたメンバーの物だけ紹介。

id:takkumattsu

喫茶店で貰った不思議な時計。それを回すと仕事が捗るという。急いで帰って仕事をしようと思ったが、帰る途中に死んでしまった。その時計は回すと血中の酸素濃度を増やしてくれる時計だったのだ。走って帰ったため、時計を意図せず回して酸素中毒で死んでしまった・・・。どんな薬も効きすぎにはご用心。

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私は昼下がりの優柔不断なサラリーマン、時計を見ると予定の時間までまだ時間がありました。Google map を調べると近くに喫茶店が3つありました。

一番近いところに行ってみるとなんとなくイマイチ、2件は良さそうだったけど満員、3件目はおしゃれすぎていまいち。 さてさてどうしたものでしょう、そうこうしている間に予定の時間まであと少しになりました。

優柔不断な性格も時間つぶしには効くようです。

id:numanuma08

国道沿いの喫茶店。 平日の昼下がり、営業の外回りを終えたサラリーマンたちの憩いの場となっている。今日も 一人がけのテーブルでコーヒーを飲んでいる者が。

マスターの淹れるコーヒーの味はいつもかわらないな・・・それがいいんだけど。 なにか秘訣はあるのかい?

ええ、それは時計です。この時計は特注品でね、抽出する時間、蒸らす時間、間違いなく教えてくれるんですよ。

マスター、これ壊れているんじゃないの?

いいえ、針は止まっていても歯車は動いていますから。その音を聞く。これがよく効くわけですよ。

id:ryoheyc

腕時計型麻酔銃の効き目が切れるまで喫茶店に入るコナン

残念ながらid:yanaciiの作品は記録が残っていませんでした。

2回目は『苔むした山門』『天井』『殴る』でした。

id:mironal

苔むした山門に誰かが居ます。よくよく近づいてみるとそこには人間の中で人間を殴っている人がいました。 その人間が外へ飛び出すと

id:takkumattsu

旅の僧侶が妖怪退治を依頼されました。その妖怪は天井から手を出して食べ物を盗んでいくそうです。僧侶の宿泊した場所に現れた妖怪を追いかけると、謎の影が苔むした山門がある古寺へ飛んでいくのを見つけました。旅の僧侶は実は寺生まれのTさんで、「破ぁ!!!」と念を唱えると、妖怪の正体が現れました。その妖怪は実は子どもを持った古きつねで、寺生まれのTさんはきつねをこつんと殴り、勝手に食べ物を盗んでいかないよう戒めたということです。

id:yanacii

ここは地下室のある家。ニートのたくろうくんが毎日地下室に引きこもり、天井を殴ってこう言います「おいババァ飯をもってこい」。困り果てたお母さんは、苔むした山門のある寺の和尚さんに頼んで性根を叩き直してもらうことにした。しかし、和尚はお金を要求してきます。「一番高い料金だと素行も言葉遣いも直してみせる、一番安い料金だと言葉遣いだけしか直せません」。あまりに料金が高いので、一番安い料金で泣く泣く頼むことに。1ヶ月後、帰ってきたたくろう君は、やはり地下室に引きこもってしまいました。そして、あくる日もいつものように天井を殴ってこう言いました。「おい母さん、いつもありがとう」。言葉遣いは直りましたとさ。

id:numanuma08

ある苔むした山門のある寺に泊まりに来た若者がいました。彼が寺の2階にある一室で休んでいると、上の階から住職同士が殴り合って喧嘩をする声が聞こえてきました。この寺は2階までしか無かったはずなのに、と不思議に思いながらも何度注意をしても喧嘩の声がやまないのでイライラして床を殴りつけると床が抜けてしまいました。そのとき、上を見てみるとなぜか自分の手が部屋の天井から突き出しているではありませんか・・・

id:ryoheyc

苔むした山門の奥に強い侍がいました。この頃は廃仏毀釈と言って、寺への信仰が抑制された時代。侍はお寺に行く人を見張っていて、気に入らない相手だと切り捨ててしまったそうです。それでもお坊さんはお寺へ行きたいのですが、強い侍を避けて行く方法がありません。そこで、山門の隣にある小屋にお坊さんは入りました。その小屋の天井を殴り続けると当たり判定がバグって屋根の上に出られます。このままお寺へついたところでタイマーストップです。ありがとうございました。

ホラーやコメディ、不条理など色々な切り口があって面白いですね。

観察力を磨いてみよう

頭の体操のあとはいよいよ観察力を磨くワークショップです。エドワード・ホッパーの「オートマット」、ジョン・シングルトン・コプリーの「ミセス・ジョン・ウィンスロップ」、ジョエル・スタンフォルドの「バージニア州マクリーン 1978年12月」、ヒエロニムス・ボスの「快楽の園」を題材として絵に描かれた事実の抽出、重要な物を優先順位付けること、見にくいものや表現しにくい物を表現することを主な目的としてワークショップを行いました。

実際行ってみると、絵に描かれていないことを勝手に推測してしまったり、感想を含めてしまうことがありました。これもワークショップを何回か繰り返すことで事実のみにフォーカスできるようになりました。ここから絵が描かれた背景を事実から推測、推理するには描かれている物体や情景を的確に判断する知識が必要になるので、なかなか難しい試みでした。

磨いた観察力を試してみよう

ワークショップを一通りやったので、実践編ということでGeoGuessrを使って磨かれた観察力を試してみます。GeoGuessrはGoogleストリートビューを使ったゲームで、いきなり地球上のどこかのストリートビューが表示されて、それがどこなのか当てるゲームです。

www.geoguessr.com

さすがに世界中を範囲にしても、知識がないため見当がつかないので日本に絞ってプレイしました。まず観察力を磨くワークショップをやる前の結果を表示します。 f:id:numanuma08:20211104143923p:plain

トータル23,800ポイントをゲットしました。ポイントは正解となる地点に近いところを指定していればいるほど高くなります。次に、観察力を磨くワークショップを行った後の結果です。

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トータル24,900ポイントで5問中2問は獲得できる得点のマックスとなる5,000ポイントを取得しました。一概に言えないですが観察力を磨くワークショップは意味があったように思えます。

まとめ

9月のはちゃめちゃ会で観察力を磨くワークショップを行いました。物事を客観的に観察し、事実を抽出する能力はビジネスで役立つスキルの1つなので、意識して鍛えて使っていきたいです。